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だれだって 秘密はあるよね
だれだって かなしくなるよね
きみなら 目を開けているのも辛いようなときはどうするの?

「ぼくはねぇ、そうだね、いつもあの場所にいくかな」

空をみながら 彼はゆっくり言いました

*

森と森と森の入り口を重ね合わせた三角地帯には若い緑のじゅうたん
森のまんなかに ぽっかりと穴をあけたお部屋みたい
季節でいうなら いつだって春
あちらこちらにあるドアからやってくるお客様のためのお部屋

大きなダイニングテーブルがある 10人くらいは座れそう
15人、20人くらいのカップやソーサーやポットもある

少し離れた木にはブランコやハンモック
ふかふかのソファだってある
いつか行われたお祝いの飾りが残っていたりもする

ここには窓はあるけれど ソファや絨毯はあるけれど 室内ではない
でも外かというと そうでもない
動物だからといって 話をしないわけではないし
お茶をしているし 他の人間がくることもある 扉はたくさんある

野ネズミたちがテーブルの上で 季節外れのスミレを乗せたケーキに
ろうそくを積み上げて遊んでいたりする

ここでは何も色あせない
でも何のためにこの場所があるのか?

かといってここでは何も鮮明ではない(緑以外)
さて誰のために存在するのか?


*


そんな場所があるって聞いたら 君は信じる?
それとも 興味ない?
それとも中毒になって 抜け出せなくなっちゃうかな?