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これは すこし 秘密のはなしですけれど

その昔 湖のそばで 暮らしていた

そこは 空気が薄く 湿気が多く

朝に夕に 霧に覆われ

(午後2時で消えないと夜中霧は消えないと教えられた)

水面に浮かぶ月光は ゆらゆら揺れていた



まだ夜明け前

冷えた空

淡いピンク

すみれ色

黄色

銀色

金色の幕

雲は待ちくたびれたシャンパン



なんだか 大好きで優しくて満たされていて

(誰が? 何に? かは わからないけれど)

そこでは 人は猫のように暮らしていた

ここを離れても ずっとこの景色のなかにいよう 

そう決めて いまのわたしはここにいるのでした

大切なこと まんなかにあること 

忘れてしまわないように